【Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ:浦和 vs 熊本】レポート:初戦はドローに終わるも内容には手応え。

 公式記録によると気温は8.7℃。しかし強い風が吹くコンディションで体感温度はさらに低かったと思われる。今日から始まった【Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ】鹿児島ラウンド、指宿市の指宿いわさきホテルサッカー場では、昨季J1で2位の浦和レッズに昨季J2で13位のロアッソ熊本が挑み、0−0のスコアレスドロー。ともに勝点1を加えた。

 この試合、熊本は、GK金井大樹、DFが右から藏川洋平、クォン・ハンジン、大谷尚輝、片山奨典、ボランチに高柳一誠と養父雄仁、2列目が右から中山雄登、常盤聡、齊藤和樹、ワントップに巻誠一郎という布陣でスタート。

 立ち上がりこそ浦和のテンポの速い組立てに対してうまく寄せることができず、高い位置からのプレッシャーはかけられなかったものの、状況に応じてポジションをセットした上で、奪いにいくタイミングを共有する狙いが感じ取れた。

 そうして徐々にボールが奪えるようになると、7分には右サイド深い位置でのスローインから高柳のミドル、9分にはオフサイドの判定になったものの大谷からの縦パスを起点にワンタッチでつないで斉藤が抜け出す場面を作るなど、攻撃でも徐々に狙いとする形が見え始める。

 その後、浦和も早く大きな展開から流れを引き戻し、両サイドからのクロス、あるいはボックス付近で動かしながらと決定的なシュートチャンスを作るが、熊本はGK金井のセーブやDFハンジンの早いカバーリングでゴールを割らせず。

 後半、熊本は前線にアンデルソン、左に嶋田慎太郎を投入し、またGKも原裕太郎に交代。相手のボールの動かし方やポジショニングを見ながら積極的にプレッシャーをかけてボールを奪い、前向きにプレーできる場面が増えていく。だが押し込む場面も作りながらフィニッシュ精度を欠くなどゴールは奪えない。逆に浦和も終盤にかけて決定機を作ったが、ポストに嫌われる場面などもあってお互いに得点を奪えないまま、第1戦は終了となった。

 スタッツを見るとシュート数で3対15と圧倒された印象を受けるが、内容的にはまずまずの出来。特に攻守両面で、大分戦とFCソウル戦を踏まえて意図する形が出せたこと、その上で無失点に終えたことは小さくない収穫であり、選手達にとっても少なからず手応えとなったはず。ただ、相手の技術やスピード、判断の早さに対してやや対応が遅れ気味になったシーンもあり、そうした点は次の清水戦で改善が求められる。

 この試合に先立って12時から行われた90分の練習試合では1−5と破れているが、先制点を挙げた田中達也、ボランチでプレーした黒木晃平なども存在感を見せており、11日の清水戦では、また違った組み合わせで臨む可能性も。今日の試合で得た自信を、次の一戦につなげたい。

 

小野剛監督

「苦しい試合になった。J1で優勝を争うチームだけあって、簡単にはやらせてくれなかった。しかし我慢するところ、奪いに行くところはメリハリをつけてやってくれたし、危ないところもあったが集中を切らさずにやってくれたと思う。どう追い込んで行くか、的を絞らせてくれないところもあったが、迫力あるディフェンスをしてくれた。その点は昨年のベースが生きているところだと思う。まだまだこれからで、課題を1つ1つ乗り越えて行くことが大事。この時点での手応えも感じているが、勢いに乗ったところでのミスがあるので、納めるところ、前へ行くところなど、合わせていきたい」

 

片山奨典選手

「前からプレッシャーをかけに行けたが、かわされる場面もあったので、もっと精度を上げていきたい。トレーニングマッチでもあまり点が取れていないし、全体的にシュートも少ないので意識はしていた。シュートの精度ももっと高めないといけない」

 

大谷尚輝選手

「無失点で終えることができたのは良かったけど、相手が外してくれたのに救われた面もある。前半は少しスライドが遅れたりして、フリーで持たせたり打たせた場面もあったので、そこは直さないといけない。ただ、良くない時間も慌てずに戦えていたと思う。縦パスからの攻撃では受ける側と同じイメージを持って作れた場面があったので、もっと増やしていきたい」

 

高柳一誠選手

「相手にもチャンスを作られたけど、こっちもチャンスを作れた。それを決めることができていれば勝てた試合だったと思う。試合の途中から運動量で負けないことを意識したら連動してボールを奪えるようになったし、全員が前向きにプレーできたと思う。これからもぶれずに意思統一しながらやっていきたい」



Reported by 井芹貴志

   

   



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